今週のお題「ちょっとコワい話」
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目次
足の下の自分
自分が小学5年生の時に体験したリアルな話です。
地域の抽選に当たって、沖縄へ行くことになりました。
それは、小学生100人ぐらいで沖縄へ行くという企画で、初めて両親なしで旅行したのです。
周りはみんな知らない小学生ばかり。
トイレも近いし、眠れないし、いつもとは違った感覚だったのを覚えています。
緊張していたのでしょう、沖縄について早々熱を出してしまいました。
かなりの高熱でしたが、
せっかくの沖縄だったし、飛行機の中で友達も数人できたことから、体調が悪いということはリーダーには内緒にしていました。
バナナボートに、
パイナップル園、
ワニ園、
そして最後に”ひめゆりの塔”。
ひめゆりの塔に着いた時には、意識も朦朧としていて、みんなについて行くのも必死でした。
ひめゆりの塔は、沖縄戦末期に沖縄陸軍病院第三外科が置かれた壕の跡に立つ慰霊碑で、現在の沖縄県糸満市にあります。
慰霊碑ということで、不気味でもありました。
今考えると、体調を崩し弱っていた自分に憑いてきてしまったのだと思います・・・
ひめゆりの塔を回りながら数々の写真を目にして、精神的ショックを受けていたのも思い出します。
さすがに出る頃には体調も悪化し、リーダーと保健師さんに声をかけられ、一足先にバスへ。
熱は40度近くありました。
病院で点滴を受け、翌日少し体調が良くなった頃、ホテルで仲間との部屋に戻っていい許可が出たので、部屋へ戻りました。
その日はキャンプファイヤーや花火をして、部屋でも遊んだり自由な時間を過ごし、その日は就寝しました。
その日の夜のことでした・・・
数日ぶりにぐっすり眠れたと思ったのですが、突然夜中に目が覚めたのです。
みんなの寝息が聞こえてきます。
ですが、なにかがおかしい・・・
目が開かない・・・
身体も動かない・・・
疲れていたせいでしょうか、金縛りにあってたようなのです。
声も出ない・・・
そして次の瞬間、急に、パッと目が開いたのです。突然です・・・。
すると、
自分の目の前に黒ずんだ足が二つ・・・!
状況がわかりませんでした。
夢だと思いました。
ですが、今でもはっきりと、あの部屋の状況と起きていた状況を覚えています。
すると、その足がゆ〜っくりと揺れ始めたのです。
すると・・・その揺れる足の向こうに・・・
(休憩)
▼続▼
揺れる足の裏の向こうに、
下を向いている兵隊の姿があったのです・・・!
どのような状況かわかった瞬間、ゾッとしたどころではありません。
小学5年生の自分にとってはあまりにも刺激の強すぎる光景でした。
なんと、兵隊が首を吊っているその下に自分が眠っていたのですから・・・
ゆっくりと揺れる足の向こうで、
自分を見つめて無表情な兵隊の姿。
その姿は生きている表情ではありません、既に亡くなっていましたが、しっかりと自分を見つめていたのです。
自分も怖くてたまらなくなり、
目を瞑りたいのですが、
なぜでしょう、つむることができないのです。
身体じゅうがコントロール不可能。
無理やり見せつけられている状況ですね。
声も出ず、涙だけが流れて生き、
それから記憶がありません・・・。
ラジオ体操の時間になり、朝一番に起きると、枕が濡れていました。涙を流していた証拠です。
でも、しっかりと覚えているのです。
昨夜の出来事はあまりにリアルで、しっかりと現実感があり、今考えてもゾッとします。
それから、自分はなんと、その兵隊を連れて帰ることになります・・・
▼続編▼
連れて帰った兵隊さん
このような形で、あの時のことが思い出され、それを記録できることに感謝・・・。
忘れたくても忘れられない、あの時の記憶。
こうして誰かに話したこともなかったものですから、
これを機に、これを読んでいただけることによって少し気持ちが軽くなるような気がします。
ありがとうございます・・・。
▼続▼
それから、小学生沖縄ツアーは終了し、我々は九州へ飛びました。
その日自分は、福岡県まで両親が迎えにきていたこともあり、福岡県の叔母の家に一泊することになっていたのです。
あの夢を見てから、ぐんぐん体調は回復し、悪いものでもなかったのかな?と思い、姿は怖かったけど、兵隊さんが体調不良を持って行ってくれた、と思おうことにしたのです。
自分を犠牲にして自分の熱を吸い取ってくれたのでは、と。
その気持ちがまずかったのです。
例というのは弱者、弱気になっている人に憑いてきやすい、
受け入れる人ほど、憑いてくるとうことを大人になってから聞きました。
その時自分は兵隊さんに対し、なぜかこのような感情だったのです。
”自分を犠牲にして体調不良を吸い取ってくれてありがとう”
その”受け入れ”が兵隊さんを連れて帰る原因となったのではないかと思います。
その日、疲れて戻った自分は叔母の家でお昼寝をしてしまいました。
家族は夕方のバーベキューの買い物に出かけ、
留守番していたのです。
一人きりでしたが、疲れの方が勝り、深く眠ってしまいました。
すると、またあの時のような”妙な感覚”に襲われたのです。
それは夢だと思いました。
あの時のことを思い出して、怖い夢を見ているんだ、と、眠っていながらも、自分に言い聞かせているのがわかりました。
そして次の瞬間・・・!
またもや、急にパッと目が開きました。
その時点で、あの時の記憶が蘇り、
もう怖くて怖くて涙がドクドク流れます。
ですが、あの時のように足の裏は見当たりません。
横を向いて寝ていたのもあったせいでしょうか。
首吊り兵隊の下に自分がいることはありませんでした。
ホッとした次の瞬間・・・!!!
バタン!と遠くで音がしました。
その音は実際に家の中でした音とは何かが違っていて、
遠くで鳴ったような、現実ではないような音。
それと同時に、
あの兵隊の顔が自分の顔の目の目に倒れてきたのです・・・!
っっっ!!!!!
声が出ません、目も瞑れません、身体も動かず、どうしようもない、まだ小学5年生の自分。
息が止まるほどの驚きで、苦しくて苦しくて、どうすればいいかわかりません。
どうしようもない状況で、記憶がまた途切れます。
玄関のドアの音で目を覚ました自分。
枕の下にあった手はガチガチに固まっており痛くて、枕は涙で濡れています。
両親に言っても信じてもらえないと思った私は、叔母に話しました。
怖くて怖くて。
当時保育園の園長をしていたふくよかな叔母は、
自分の話を真剣に聞いてくれて、
たくさん汗をかいていた自分にレモネードを作ってくれたのを覚えています。
それから兵隊は自分の下には姿を見せていません。
このような出来事が、たった11歳だった自分の身に起こった、
あまりにもリアルで怖すぎる体験。
これを機に、自分が沖縄へ行くたびに熱を出し、病院で点滴をすることになってしまっています。
気持ちの持ちようでしょうか。
あれから3〜4回沖縄を訪れていますが、100%病院行きです。
なぜなのかは、未だに謎です・・・
ピンクのおばちゃん
自分が兵隊のことを話した叔母に不幸が起こっていることも事実なのです。
小さい頃から自分は夢でしょっ中「ピンクのおばちゃん」を見かけ、
その「ピンクのおばちゃん」が登場していたのです。
その「ピンクのおばちゃん」とは、
ピンクのドレスを着た、ふくよかな洋装の女性が、
自分の住んでいるアパートの階段の壁に張り付いているという夢。
自分の住む回に上がって行くと、いつもその「ピンクのおばちゃん」が壁に張り付いていてお出迎えしているのです。
小さい頃、そのおばちゃんからは何もされなかったものの、怖いものと認識し、しょっ中夜中に目が覚めて、両親を起こしていました。
今となっては、その「ピンクのおばちゃん」は自分の叔母のようにも見えたな、とも振り返ります。
その叔母が、兵隊を話した時から精神的に崩れていってしまったのです。
経営していた保育園をたたむことになり、離婚したり、実家に戻ってからも、独自の宗教にハマり、
近所に植物の鉢を配り出したりしました。
叔母の母で、自分にとっては祖母に、暴力を振るったりと大変な時期がありました。
その時は自分はたまたま両親と喧嘩し、わざわざフェリーに乗り、祖母の家まで家出したのです。
それは自分にとってはとても大きな行動でした。
家出も初めて。
そして、一人でフェリーに乗るなんて、これまた初めて。
どうしてあの時自分がこんな行動をとったのかは、今考えても謎なのです。
祖母の家に着いたその夜、叔母が突然祖母を襲いました。
包丁を持って追いかけ回す始末。
自分は泣きながら母親に電話をかけ、
包丁を持っている叔母に飛びかかり、祖母と一っしょにベランダから裸足で逃げました。
幸い携帯を持っていたので、近くに住むもう一人の叔母に電話し、迎えに着てもらいました。
自分が家出して祖母の元へ向かってから自体が一変したのです。
自分が祖母を助けるために、
幼いながらもフェリーで、たった一人で祖母の家に向かったとしか考えられません。
これもあの時の兵隊から、ずっと続いている話です。
叔母がどんどん落ち込んで行く姿を見て、自分はあの時叔母に兵隊のことを話して叔母から色々聞いたことがまずかったのではないか。と思うようになりました。
一時的に病院に入れられた叔母ですが、今は一人でひっそりと生活保護を受けながら生活しているそうです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今週のお題「ちょっとコワい話」、
書いて見ました。
これは紛れもなく自分の身に起こった事実です。
不気味に感じてしまったのならごめんなさい(泣)
あれから金縛りが恐怖の対象で、いろいろ調べました。
金縛りは、
脳が起きているのに、身体機能は完全に眠っている状態なのだそうです。
脳は起きているから頭はしっかりと起きていますが、
筋肉は眠っているため身体指令を出しても動いてくれないのですね。
実際に金縛りになってしまったら、パニックで取り乱してしまうかもしれません。
そこで金縛りになったら思い出して欲しい対処法をお伝えしましょう。
金縛りになった場合でも目はキョロキョロと動かすことができます。
これは金縛りがレム睡眠中であるためです。レム睡眠中は、寝ている間も目が動くという特徴があります。
金縛りになったらまずは落ち着いて深呼吸をし、目を動かして自分は起きているんだという自覚を持ってください。
それでも動けるようにならなかったら、諦めて寝るしかありません。無理に動こうとしても、体は麻痺しているので動けません。
たとえ幽霊のような恐い幻覚が見えても「これは夢だ」と冷静に、再度目を閉じて寝てしまいましょう。
金縛りは10代後半が最も起こりやすく、年を重ねる毎にだんだん起こりにくくなっていきますが、頻繁に起こるようであれば、日頃の生活を改める必要があります。
金縛りの原因は睡眠障害!霊よりも恐いナルコレプシーとは | 睡眠・快眠情報ブログさんから引用。
まだまだ暑い夏は続きます!
みなさんの「ちょっと怖い体験」や「ちょっと怖い話」でヒヤヒヤっと涼みながら、夏を楽しんでくださいね^^
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