九州北部を襲った豪雨から3日目。
自衛隊3000人以上、そして警察などによる救出・捜索活動がかなりの広範囲で行われました。
水がひくに連れて被災状況は徐々に明らかになります。
住民たちは変わり果てた故郷に呆然としていたことでしょう。
数日まであったはずの我が家がないのですから。
数日まで話をしていた人がいなくなっているのですから・・・。
まだ孤立した集落もあります。
避難所で生活している方もいらっしゃいます。
まだまだ天気は回復せず、住民たちの精神までも飲み込んでいきます。
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目次
福岡県朝倉市黒川での被害
5日の豪雨被害発生から孤立状態になっていた福岡県朝倉市黒川。
濁流は家も電柱も橋や道路までも飲み込み、人々にも被害を及ぼしました。
また、土砂崩れによって住民たちの住む土地は埋め尽くされ、変わり果てた姿となりました。
やっと自衛隊による捜索開始
7日の朝、福岡県朝倉市黒川にようやく自衛隊による捜索が始まりました。
黒川と佐田を合わせた高木地区は、周辺からつながる道路が土砂や流木で寸断されていて、多くの住民が孤立していました。
自衛隊の捜索は難航を極めたとのことです。
そこで新たに見つかったのは三人の遺体でした。
17時ごろに、朝倉市の中心地にある甘木公園には自衛隊のヘリで救出された住民の方々が次々に降り立ちました。
そんな中、毛布にくるまれた遺体が2台のストレッチャーに乗せられ運ばれました。
その遺体とは・・・
運ばれた遺体に驚く
運ばれた3人の遺体は親子だったそうです。
60代女性と20代の娘、孫の男児。
そして・・・娘さんは妊娠中だったといいます。
住民の方の話によると、
「娘さんはJAに勤めていて野菜を担当していました。1カ月前に『お産に入るので休みます』と話したのが最後の会話でした。運ばれてくる姿を見たら、もうたまらん」とやりきれない表情で語っていたと言います。
胸が張り裂けそうです。
また、他の住民の方からも、
「娘さんは別の場所に住んでおり、出産のために帰郷していたんですよ。少し前に子どもと散歩していた姿を見たところでした。こんな目に遭うとは・・・」と俯いていたといいます。
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消防団の方の話によると・・・
男性が消防団から聞いた話だそうですが、3人の自宅は鉄砲水で流されたそうです。
60代女性(お母様)は自宅2階で見つかったそうです。
娘さんはというと・・・男の子を(息子)抱きかかえた状態で1階から見つかったといいます。
亡くなった娘さんは、もうすぐ新しい命が生まれる予定で、おなかがだいぶ大きくなっていたそうです。
一気に3人の命が奪われるとは、もう・・・信じられません。
やり切れません。
旦那さんの気持ちを考えると言葉も出ません。
そして、息子を守ろうと、大きなお腹で必死に逃げようとした娘さんの姿に胸を引き裂かれたような気持ちでいっぱいです。
お腹の赤ちゃんも、誕生の時を楽しみに待っていたことでしょう。
まとめ
「悲しい」の一言では言い表せない切ない事実です。
自然災害が毎年続く中、このようにどんどんと人の命が奪われていく・・・そんな現実。
仕方ないとわかっていても、現実を受け止められませんよね。
「神様どうして・・・」みんなが声を揃えて言いますが、そこにしか当たる場所がないですよね。
昨日発見された三人は、楽しみにしていた新しい生活を奪われ、命まで奪われてしまい、残された家族はたまらないでしょう。
悔しいでしょう。
どうか、一刻も早く現実を受け止め安らかに過ごせる日々が戻ってきますように・・・
心からお祈りしています。
合掌。
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